スウェーデン滞在日誌(11/01)



SICSで開発されたOzというプログラム言語があり、 しばらく前からドキュメントを読みつつ、処理系をいじっている。 Emacsをランタイムモニタやブラウザと連動させて一種の統合環境を作っており、 けっこう使いやすい。

ただ、キーボードがつらい。 JIS配列でもASCII配列でも不自由しないていどには使えるのだが、 スウェーデン語対応のキーボードは配列がどちらとも違う。

スウェーデン仕様のキーボード

スウェーデン語では、 Aの上に○、A,Oの上に‥(ドイツ語でいうところのウムラウト) と3種類の独自文字がある。 これらは普通のアルファベットと同じ扱いで日常語に頻出するので、 QWERTY配列の右側の記号部分に1キーずつ割り当て、 シフトキー併用で大文字・小文字がタイプできるようにしてある。

それに加えて経理用とおぼしき通貨記号や 「1/2」(補助通貨oreは現在50ore=0.5SEKしか使われていないので、 これを表すためか)などの文字が追加されているものだから、 あおりを食って括弧や不等号などがASCII配列での位置からはじき出されている。 そこで昔の国産機のGRAPHキーのごとく、スペースキーの右にAlt Grなるキーがあり、 一部の記号はこれと同時押しで出すようになっている。

このAlt Grキーが非常に押しにくい上に、 「{」、「}」、「[」、「]」、「|」といったプログラミングで多用する記号類がすべて このキー同時押しなので、コードを書くのが非常につらい。 不等号は「Z」の左に普通のキーとして配置しているが、 そのままで「<」、シフトキー併用で「>」……PC-8001のカーソルキーかい。


どうでもいいことだが、Ozのメソッド定義のキーワードは「meth」である。 「method」の短縮形なのだろうが、ゴーレムが死んでしまいそうなキーワードだ。


夜、21:00ごろ帰宅しようとSICSの裏側から出たら、 たまたま通りかかった車に驚いた猫が走って……いかずに……跳ねていった。 暗くてよく見えないが、耳も長かったし、どうもウサギらしい。 野生のノウサギか?

Kista駅前はビルが建っているものの、 15分も歩けば森の中で、リスが枝を渡っていたりする。 街中にノウサギぐらい迷い込んできても不思議はないか。


謎の魚

夕食用にスーパーで魚を買う。品揃えはけっこう豊富なのだが、ほとんどが 切り身か三枚におろしてあるので、種類がわからない。 適当に買ってみたが……Goesってどんな魚やねん。

とりあえずフライパンで焼いて食べてみたが、普通の白身魚だった。



最終更新: 2004年 3月 12日 金曜日 20:35:02 JST

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