スウェーデン滞在日誌(10/26)



Skokloster城を見に行くつもりだったが、 あいにく雨。午後になっていくらかましになったので、 ストックホルム市まで出てガムラスタンの土産物屋を覗く。

北欧に旅行で来る人は夏場が圧倒的に多いということもあるのだろうが、 Kistaはもちろんストックホルム市内でも、 見るからに観光客っぽい人は意外と少ない。 しかしガムラスタンの王宮周辺はストックホルム観光の目玉らしく、 ガイドが率いるパック旅行の団体さんがたくさんいる。 なぜか東洋人の団体さんは中国人ばかりで、 日本人は数人連れの個人旅行らしい人たちが多い。

王宮前の広場から、大聖堂の横を抜けて西へ下っていくと、 観光客でごった返している通りがある。このVaesterlaanggatanという通りが、 ガムラスタンの土産物屋街らしい。

貴族の館の方から王宮へ上がっていく道に、なぜか中南米グッズの店がある。 調味料やらアクセサリやらマヤ・アステカ風の置物やらがあるなかに、 Hopping Beanというのがあって、見本の皿の上で豆がぴょこぴょこ跳ねている。 メキシコのジャンピングビーンというやつですな。 しかしこれ、中になにかの幼虫が入っていて動くという仕掛けで、 そのうち成虫になって出て来るのだと思ったが、 こんなところで無造作に売っていいのだろうか。 まあスウェーデンの冬の寒さでは、定着できないだろうが。

Vaesterlaanggatanを南へ歩いていくと、 普通の土産物屋や衣類、アクセサリなどを扱っている店に混じって本屋がある。 ショーウィンドウにやたらとSFやら指輪関連本やらが並んでいると思ったら、 Science Fiction BokhandelnというSF・ファンタジーの専門店らしい。 あとで調べたら、けっこうしっかりしたつくりのWWWページまである (http://www.sfbok.se/)。 店内には英語とスウェーデン語の本が並び、 「The Two Towers」公開直前ということもあって、スウェーデン語の 「指輪物語」が平積みしてある。 日本の漫画の英語訳もかなりの種類がならんでいて、 「まんがの描き方」(タイトルうろ覚え)まである。 店の奥にはボードゲームなども置いてある。

土産物屋の中には鎌倉の山海堂のように、 武器の実物大レプリカを置いている店がいくつかあった。 しかし、山海堂と同じかもっと高いぐらいの値がついている。 どちらもスペインあたりの製品を輸入しているのだろうから、 物価の高いスウェーデンではこんなものか。 どのみち、大きさとか税関を通るかとかを考えると持ち帰るのは難しいので、 ペーパーナイフぐらいで我慢しておくしかない。

Handfasteという店はViking Shopと書いてあるだけあって、 バイキング関連の商品がいろいろ置いてある。 あちこちの店においてあるルーン石碑のミニチュアも、 ここは10種類ぐらい並んでいるうえに一番安い。 木製のバイキングゲーム(チェスの変種みたいなものか?) やFortune Runeなるルーン文字を書いた木製チップのセット(占い用?) など、他の店では見かけないものもある。


ガムラスタンのあるリッダーホルメン(Riddarholmen)島は小さいので、 歩いているとすぐに南端まで来てしまう。 ここからは橋でセーデルマルム(Soedermalm)島に繋がっている。

展望レストラン  

セーデルマルム島に渡る橋の手前。 右端で時刻を表示している塔のようなものは展望レストランらしい。 奥のビルと空中回廊で繋がっている。

セーデルマルム

こちらの橋は電車が通っている。


帰りはガムラスタンのある島から国会議事堂のアーチを抜けて、 Drottninggatanという通りに出た。 この通りも観光客向けの土産物屋街になっているが、 道が広く歩行者天国のようになっている。

路上で犬や猫の玩具のデモンストレーションをしていたのだが、 ピカチュウまで混ざっていた。 四つ足でピーピー鳴きながらへこへこ動くピカチュウというのは、 なにか微妙に違う気がする。


バイキングのコインとルーン石碑のレプリカ

この日は、Handfasteでバイキング関連アイテムをいくつか入手。 ルーン石碑のミニチュアは、 置物と言うよりオリジナルを忠実に縮小したレプリカのようで、 1000円ちょっとの値段のわりに、けっこう見栄えがする。 あちこちの店にあったのでお土産の定番なのだろう。 相手を選びそうなアイテムだが。 いっしょに写真に写っているのはバイキングのコインの複製。

ルーン文字のアルファベット表は10SEKで買える一枚の紙切れだが、 何種類かのルーン文字体系が載っている。 専門書でも見ない限り、 たいていの本には一番メジャーなものしか載っていないので、 興味のある人にはいいおみやげになる。



最終更新: 2004年 3月 11日 木曜日 18:58:23 JST

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