スウェーデン滞在日誌(10/10)



ホテルの窓より空港を見る

ホテルの朝食は洋風のバイキング形式だったが、ハムやベーコンに混ざって 焼き魚(……に見えるが燻してある)があったり、 ヨーグルトやチーズの種類が豊富だったりするあたりが微妙に北欧っぽい。


バスでストックホルム市内に入り、地下鉄でSICSのあるKistaに移動。 ガイドブックなどには英語が通じると書いてあるので安心していたが……騙された。

たしかに店や切符売り場などでの会話は英語が通じるのだが、 表示は基本的にスウェーデン語なのだった。 空港は英語が併記してあったが、 ストックホルム市に入ったらもうだめ。 Subway->Tunnelbaumとか、英語にこだわらなければ見当がつくものもあるが、 言語の系統が違うのでexit->utgang のような単純な表記がわからない。 ドイツ語からの類推が効くものもありそうだが、 教養課程でかじっただけだからとっくに忘れて、 ein, zwei,..ぐらいしか覚えていないし。

迷いつつもなんとかSICSにたどり着く。 とりあえず部屋とLinuxマシン1台を割り当ててもらい、 出発直前にセットアップした新olorinも、アドレスをもらってネットに接続。 心配していた技科大との接続も、 SSHもPOPも問題なし。 Linux on VMWareの設定ができていないのでやむなくOutlookExpressを使うが、 非常にメールが書きにくい。

昼食は、お世話になるDSL(Distributed Systems Laboratory)の人たちと、 下のカフェテリアでとる。 日替わり定食っぽいメニューから選んだのは、 皿に盛ったライスに焼いたチキンを載せてたれが掛かっているもの。 要素のバランス的にはカツカレーに近いのだが、 ここの人たちはこれと別にパンを食べる。 カレー大盛り一人前はありそうなライスは、あくまでチキンの付けあわせらしい。


夕方、DSLのボスのPerBrandさんにアパートに連れて行ってもらう。 事前のメールで広いと聞いていたので、 今の下宿(2LDK)ぐらいのものを想像していたが甘かった。

玄関

玄関……。家具つきとは聞いていたが、 タオル類まで用意してあるとは。

台所

台所……。 食器と調理器具がてんこ盛り。自炊しろということか。

浴室

床で寝られるほど広い浴室って……。

寝室

寝室……。 ダブルベッドにソファ、テレビ。うう、ブルジョワ。

居間

やたらと豪勢な居間。隅のほうにはCD、カセット、LP(!)対応のステレオセットが。 台所の規模といい、10人規模のホームパーティができるぐらいの作りになっている。 やっぱり兎小屋の日本とは違うわ。

物置

どうして欧米の家には、物置というかクロゼットというか、 こういうやたらと広い謎の空間があるのか。 ちなみに、この家にはもうひとつ似た部屋がある。

書斎

書斎……なのか? なぜかベッドがおいてあるが、いつでもその場で寝られるので、 一人暮らしにはかえって便利かもしれない。ということで、 居間と寝室は封印してここに住むことにする。

書斎改装後

改装後。 滞在期間が短いため本などはまったく持ってきておらず、あまり置くものがない。 あまりに殺風景だったので、 物置に転がっていた額縁やら白熊のぬいぐるみ(なぜそんなものが……) やらを持ってきて飾ってみた。

住むところが確保できたので、近くの小さなスーパーで買い物をする。 せっかくの豪華な台所なので謎の肉(表示がスウェーデン語で理解できないので、 本当に謎の肉。スペルがなんとなく牛っぽかったり豚っぽかったりする) でも買って料理してみたいところだが、 とりあえず初日はTVディナーですませる。 そういえば、日本では最近、スーパーでも弁当類が大量に売られているが、 この店には大昔から欧米にある冷凍もののTVディナーしか見当たらない。

夕食の材料

ということで、夕食の材料。右端の黒い袋は紅茶の葉。

紅茶を入れようと思ったが、 これだけ調理器具がそろっていながらヤカンがない。 鍋はパスタ用とおぼしき寸胴なものなど5、6個あるのに、ヤカンはない。 しょうがないのでコーヒーメーカーで湯を沸かす。

夕食

調理後。牛乳(も本当に普通の牛乳なのか怪しい)を使っていないが、 これは一緒に買った怪しいシリアルとともに翌日の朝食になったということで。 ちなみに、 ガイドブックによるとこの肉団子というのがスウェーデンの伝統料理らしい。



最終更新: 2004年 3月 11日 木曜日 18:09:33 JST

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